第9話 2006/9/15

「竹から作られたクルマの内装材が近々登場!」
 「竹(バンブー)からクルマの内装材をつくる」 そんなウソみたいな本当の話がすでに進行中である。近々登場する次世代電気自動車に採用されるのである。三菱@のボディを流用したホイールイン・モーター車である。ホイールの内部にコンパクトなモーターを組み込んだ新世代のEV。
 そこで、直接開発者にインタビューすべき愛知県の岡崎に飛んだ。お会いしたのは技術開発本部材料技術部の4人のエンジニア。
 「地球温暖化を少しでも遅らせるためにカーボン・ニュートラル」な植物由来の繊維をベースにしたクルマの部品の開発に乗り出したのは3年前からだという。カーボン・ニュートラルなる聞きなれない言葉だが、要するに植物は光合成で大気中のCO2を吸収して成長し、そこからつくった製品は使用後にたとえ燃やしてももとの生態系に存在したものなので、CO2の増加にはならず環境にやさしいということだ。
 竹は意外なことに従来の樹脂に強化材として使われているグラスファイバーに限りなく近く強靭な性質を持ち、しかも難燃性だという。表面はたしかに燃えて炭にはなるが、その炭がバリアになりそれ以上燃え広がらない。日本の保安基準はもちろん、アメリカの安全基準であるFMVSSにもらくらくパスしている。
 「当面は素材の竹は中国からの輸入に頼るのですが、これをキッカケに日本にも竹文化が見直され、竹林が復活するのを願います」とエンジニア。たしかに20年前、30年前に日本はいたるところに竹林があり、竹とんぼや竹馬、番傘など竹を使った製品やおもちゃが身近にあった。
 CO2の削減と竹文化の復活。21世紀のクルマ産業はクロスオーバー的な雰囲気を醸し出しつつある!?
 いまどきのクルマは丈夫で長持ちなのでガソリンさえ入れれば大丈夫!
 そんなイメージを勝手に抱いているドライバーが少なくない。スパークプラグはかつてはクルマに乗るユーザー誰しもが交換できた部品のひとつだったが、いまやそれも遠い昔。プラグの顔さえ見たことのないドライバーも少なくない。
 高性能なイリジウムプラグが付いているクルマなら10万キロまでノーメンテナンスだが、フツーのプラグの場合、3万キロ〜4万キロで不具合が生じてくる。どんな不具合かというとラフアイドルだったり、坂道で力不足を感じたり・・・・ラフアイドルというのはアイドリングでときどき息つきをしたりしてタコメーターが上下に不安定になること。プラグの電極が摩耗して時々ミスファイアーしていることが原因の症状だ。
 もしこんな不愉快な症状があったら、自分でプラグ交換にチャレンジして欲しい。ディーラーに電話で愛車のプラグの番手(たとえばBKR5Eとか)を知り、カー用品店で手に入れる。プラグを脱着する工具のプラグレンチを用意し、チャレンジ。プラグ上部の点火コイルを細心の注意で取り外し、レンチでプラグを取り外す。電極に目を近づけると新品にくらべ丸みを帯びているのはわかるはず。後は新品プラグを取り付けるだけ。締め付けは手で締め込んでからレンチでさらに1/2回転ほど締めればいい。ラフアイドルや力不足はすっきり解消するはずだ。
 バンパーの交換は、特別な工具も必要なくその気になれば意外と簡単に進む。 バンパーは、2つのパーツで構成されている。バンパーカウルと呼ばれる樹脂カバー、それにバンパーリインフォースメントと呼ばれる骨組みである。車種によって、この2つを兼ねているものもあるし、軽自動車の大半のようにバンパーカウルのみのクルマもある。
 車種により、その手順は若干異なるが、取り外しの手順は・・・@バンパーカウル付きの場合は、カウルから取り外す。これは10個〜12個の小さなビスや樹脂クリップで取り付けられており、これらを漏れなく取り外す。Aリインフォースメントを持たないクルマ、およびリインフォースメントそのものはネジ径9〜10ミリ(ボルトの6角部の2面幅が19ミリ程度)の大きなボルトで車体に取り付けられているので、車体の下にもぐりこのボルトを取り外す。リフトアップしたほうが作業性はいいが、フロアジャッキとリジッドラック(馬)を併用してもなんとか作業はできる。取り付けはこの逆だが、カウルを取り付けるときはビスの数が多いので、はじめ仮止めをし、しかるのちに本締めをするとスムーズに作業が進む。
★オイルフィルターレンチ
 数十年前のこと、生まれてはじめてSST(特殊工具:スペシャルサービス・ツール)を手にしたのは確かオイルフィルターレンチだった。当時はクルマのエンジンルームは排ガス関係のデバイスもなければエアコンのコンプレッサーもないためスカスカの状態。そのためオイルフィルターの”家庭環境”もすっきり、つまり作業性がよくいわゆるいろいろなサイズのフィルターに適合するユニバーサルなレンチでも十分対応できた。
 ところが時代がめぐり≪マンマキシマム・メカミニマム≫というクルマ作りコンセプトのためもあり、エンジンルームには手が入りづらい状況。オイルフィルターの周辺も立て込んでいるため、オワン型のフィルターレンチでないと用を足さないケースがほとんど。  写真のようなコンパクトなユニバーサルタイプのレンチもあるが、やはりオワン型が一番使いやすい。中央に3/8インチの差し込み角部を持つので、ここにエクステンションバーを差し込み、ラチェットレンチをドッキングして使う。もちろん、フィルターの周辺事情で、レンチに直接ラチェットハンドルをつなぐしかないケースもあるが、いずれにしろダイレクト感が高いので使い勝手は上等だ。
 新しいオイルフィルターを取り付けるときは、手の力で締め込み、締め込んだのちにオイルを注入しオイル漏れがないかを目視で確かめる。Oリングの働きでオイルをシールするのである。これが大切だ。
 余談だが、海外旅行に出かけた折カー用品店で見つけたさまざまなカタチの10数個のオイルフィルターが書斎にはあり、ときどきそれを眺めてはSSTを開発製造した人たちに思いをはせる。
次回は10月1日掲載予定です。どうぞお楽しみに!

有限会社昭和メタル