第17話 2007/01/15

「ダイハツのスーパーインテリジェント触媒とは!」
 いまやクルマの排出ガス性能はゼロエミッション化に向けて、至上命令だ。
 クリーンな排ガスを得られるためなくてはならない貴金属触媒。白金、ロジウム、パラジウムの貴金属の微粒子表面で化学反応が進む。
 粒子が細かければ細かいほど排ガスに触れる面積が増え、効果がアップするが、エンジンから出る1000℃に近い超高温で、貴金属は隣り合う微粒子とくっつきながら大型化してしまう。走行キロ数が長くなると触媒が徐々に低下するのはこうした理由。そこで、この低下分をあらかじめ想定して貴金属を増量しているのは普通のクルマの触媒。貴金属分はある程度リサイクルされてはいるが、このままでは限られた貴金属資源の枯渇化が進む!?
 ダイハツの軽自動車で展開する触媒技術はこの難問に対するソリューションだ。スーパーインテリジェント触媒がそれで、ナノテクノロジーにより貴金属を微粒化よりもさらに小さなイオンとして電子レベルでセラミックの結晶のなかに配置。貴金属のイオンが排ガス成分の周期的な変化と連動して、まるで知能を持つかのようにセラミックの結晶への出入りを繰り返し、大粒化を避ける。この自己再生機能によりいつまでも触媒としての性能を維持するとともに貴重な資源である白金、ロジウム、パラジウムの3種類すべての貴金属使用量を大幅(約1/3)にダウンさせることができたのが、このダイハツのインテリジェント触媒なのだ。
 この技術は兵庫県にある大型放射光施設「スプリングエイト」で培ったもの。発案の中心人物は48歳のインド放浪の経験の持ち主であるダイハツ材料研究担当・田中裕久さん・・・なにかとエピソードの多い技術だ。すでにソニカやこのほどデビューした新型ミラにも採用されている。英国の科学雑誌「Nature」(02年7月11日号)でも紹介され、今後の自動車用触媒のグローバルスタンダードになると思われる。
 車検というのは愛車の継続審査、つまり2年毎のお上(国土交通省)による「このあと2年間乗るためには不具合がないかをあれこれ調べ、そのさい税金や自賠責保険にも入らないと乗れませんよ」という決まりごと。
 2年、つまり24ヶ月点検の前に12ヵ月後と、つまり1年毎の点検義務がある。
 グローブボックスにある「定期点検記録簿」(メンテナンスノートともいう)を見て欲しい。24ヶ月点検は約60項目だが、12ヶ月点検だとこれよりもうんと少ない項目数。この表にそってひとつずつ点検し、異状がなければレの印を付けていけばいいだけだ。意味不明の項目はとりあえず飛ばして、わかる範囲でやってみる。わからないところはメカに強い友人に聞くか、車検の本を本屋で手に入れ調べる、整備工場やディーラーで聞いてみるというのも手だ。
 車検は車検が切れる1ヶ月前から受け付けてくれるので、余裕をもって日時をきめ車検場に電話予約し、そこから逆算して24ヶ月点検、書類の取り寄せ、洗車などをおこなえばよい。
 車検を自分で経験することで、この国の車両検査にあり方、クルマの保守点検法などいろいろ学べいろいろ考えさせられる。クルマ好き嫌いにかかわらず貴重な体験だ。
 古いマフラーの取り外しは、できればリフトでクルマを持ち上げたほうがやりやすいが、リジッドラック(馬)を使って下にもぐりこんでも可能だ。そのときはくれぐれも、安全なところでおこなって欲しい。(ついでに下回りのチェック、たとえばダンパーのオイル漏れブレーキパイプの様子などを点検しておきたいね)
 古いマフラーは長期の熱害で取り付けボルトが錆びて固着していることがほとんど。そこであらかじめ浸透潤滑剤をたっぷりふりかけておき、しかるのちに長めのメガネレンチで確実にボルトの頭をとらえて回しゆるめる。このとき回らないときはハンマーで軽くショックを与えるとうまくいく場合がある。あるいは、掟破りだが、レンチにパイプをつなぎ腕を長くする手法もある。このときはくれぐれも怪我をしないように最大の注意を配ること。
 取り付けは取り外しの逆の手順だが、全体を仮止めしたのちに本締めすること。これを怠ると振動や異音が発生する。もし異音が出たら、今一度全体を緩め締め直すこと。マフラーと車体をつなぐゴムリング(ゴム製マウント)が破損していたのを発見したら、新品部品商に発注してもいいが、リサイクルショップにいけば無償で手に入ることもないわけではない。
★神の祟りか、起きてしまったフロントタイヤのパンク!
 「いまどきはパンクなど、一生のうち2回起きるか起きないかだね」
 確かそんな意味のことをこのサイトにも書いた覚えがある。 舌の根も乾かぬうちに! とはまさにこのことだ。
 午前中に近くの工業団地で取材をおこない午後、20キロ離れたお台場で催されている「エコプロダクツ06」というイベント取材に向かうというとき、高速道路に入る手前でコトコトカタカタというかすかな異音に気づく、クルマを路肩に停めタイヤを調べたところ、後ろのリアタイヤにビスが刺さっていた。このビスは幸いタイヤの中までは侵入しておらず抜いて再び走り出す。ところが、それでも異音が止まらない。再び路肩に停め点検。するとフロントの左タイヤに長めのビスが刺さっていた!
 プライヤーを使い抜くと「プシュ〜ッ!」と嫌な音。タイヤショップまで通常では抜かないで走るのが鉄則だが、異音の前には抜いたほうがいいと判断。ところがすぐパンク修理してくれそうなタイヤショップまで約20分。到着したときには2.3kg/cuにしていた空気圧が1.5kg/cuにダウンしていた。
 でも15分でパンク修理が終了し、お台場にはさほど遅刻することなく到着することができた。修理代は2000円だった。
 この場合、高速ならサービスエリアでスペアタイヤに履き替えるという手法もあるし、そのまま異音を無視して修理工場まで駆け込むというのもある。人間、必ずしもトラブルを想定して生きてはいない存在ということが再認識できた1日だった。
次回は2月1日掲載予定です。どうぞお楽しみに!

有限会社昭和メタル