第41話 2008/01/15

「中古部品を使うとポイントがつく時代!?」
 環境問題、とりわけCO2の排出量をめぐる話題で沸騰しているなか、自動車中古部品の団体が、「グリーンポイントクラブ」なるものを立ち上げた。≪リサイクル部品を使いことは地球環境にやさしく、CO2排出減にもつながる≫という趣旨なのである。
 「グリーンポイントクラブ」という聞きなれない団体を立ち上げたのは、日本の自動車中古部品を扱う12の団体が加盟している「日本自動車リサイクル部品販売団体協議会」というところ。舌を噛みそうな長い名称を持つ団体は昨年5月から早稲田大学の環境総合研究センターと共同研究してきた「自動車リサイクル部品活用によるCO2排出減効果」について、その成果と今後の取り組みを発表した。
 それによると2007年3月から11月の9ヶ月間で231万9427点もの中古部品を販売したという。これはCO2に換算すると10万6491トンの削減効果になったという計算だという。さらにこれを森林面積に直すと北海道の30年杉林で1万7614ヘクタールに相当。これだけ聞いても「へ〜っ!」というだけに終わるものだが、今後これをグリーンポイントシステムという名称で、「環境ラベル」を商品に添付してユーザーにアピール、納品書や請求書に、そのCO2削減量を明示することで≪CO2削減効果≫を実感し、環境意識の高まりをアシストしていきたいという。
 現在日本のリサイクル部品市場はおおよそ1000億円(年間)といわれ、その半分近くがこの協議会が携わるため、今後グリーンポイントクラブの影響力が少なくない。
 ちなみに、早稲田大学との共同作業による中古部品のCO2排出減計測を初めて3年たつという。いわゆる産学協同作業で、携わる学生のあいだでは社会とのつながりを実感することで学問の深度がはかれ、業者側としてはアカデミックな空気の中でみずからが扱う商品が数値化できる新鮮な驚きとそれがビジネスに結びつくダイナミズムを感じているという。
 (写真はドアミラーを分解し、樹脂、金属、ガラスなどに分別して計測するところ:写真提供Uパーツ)
 日本全体のCO2排出量は年間約12億8500トン(うち輸送関係は約20%!)。これを減らすのが急務なのはなんとなく理解しているのだが、ではどうすればいいのか?
 まず自分のクルマの一生分のCO2発生はどんな具合なのか? これを知っておこう。
 クルマの一生は、原材料(13%)→製造(5%)→輸送(0.8%)→サービス(3%)→走行(78%)→廃棄(0.2%)という具合。つまり≪走行中がクルマ一生の78%のCO2を発生している時期≫となる。
 となるとやはり、燃費のいいクルマに乗り換えるのもひとつだが、いま乗っているクルマを燃費重視で扱うことの大切さが身に沁みる!? 具体的には、急発進・急停止はしない、アクセルを緩やかに踏む、無駄な荷物を載せない、計画的にドライブしてなるべく走行キロ数を短くする、タイヤの空気圧をこまめにチェックする。といったエコカーライフに徹する。これだけで積もり積もって、10〜15%の燃費節約、CO2発生削減につながるという。
 圧縮天然ガス(CNG)を燃料とする路線バスをご存知だろうか?
 圧縮天然ガスはもともと不純物が少ないためスモークやPM(粒子状物質)の発生が少なく、環境にやさしい燃料という位置付けだが、このほどいすゞのCNGバス・エルガは、世界で一番厳しいといわれる新長期排ガス規制を楽々クリアした。その規制からNOIを85%、HCを75%も低減させているのだ。
 従来のCNGエンジンは、燃料と空気の混合をガスミキサーと呼ばれる手法(LPGタクシーと似ている)から電子制御燃料噴射装置(MPI:マルチポイント・インジェクション)に変更したこと。これによりきめ細かい燃料の噴射量と噴射タイミングの制御ができ、排ガス浄化が劇的に向上したのである。
 しかも排気量7.8リッターの直列6気筒エンジン(インタークーラーターボ付き)も出力アップさせている。ベースエンジンはディーゼルエンジンであるが、ディーゼルエンジンではないので、スパークプラグ(ロングリーチタイプのイリジウム)で点火する。トランスミッションは5速ATで、ルーフに燃料タンクのボンベを載せ、一充填約200キロ走行可能だという。
 このいすゞのCNGバス・エルガは、中型と大型があり、価格はそれぞれ278万4000円と329万8200円だという。
★ドライバーのカタチをしたエクステンションバー
 どんな世界にも知られざる「定番」という存在がある。
 KO−KENの差し込み角1/4インチのエクステンションバー2769Fは、さしずめハンドツールの≪知られざる一品≫といっていい。KO−KENは静岡に本社を持つ、いわずと知れたソケットツールの専門メーカー。この会社の分厚いカタログには「スピンタイプハンドル」という商品名になっている。スピンSPINは「回転」の意味だから”グルグル回して使えるハンドル”という意味らしい。
 この工具のどこがすごいかというと、ハンドルとソケットを結ぶエクステンションバー(延長棒)でありながら、先端にソケットを付けることでドライバーとしても役立つという点だ。先端に付けられるのはソケットだけでなく+、−、ヘックス、トルクスなどのビットにも対応。つまりこの延長棒は単なる延長するだけの棒ではなく、使用範囲を広げることができるフレキシブルな「棒」だ。ただ、たとえばプラスビットを付けてドライバーとして使うと、隙間(ガタ)が気になる。脱着できる便利さは遊びというデメリットも生んでいるのである。ドライバーという一番身近で手になじむ工具の場合、この微小のガタがとても気になるものなのである。
 このガタをなくす工夫がなければ満点だが、それでも発想の豊かさとユニークさで85点を差し上げられる工具である。
次回は2008年2月1日掲載予定です。どうぞお楽しみに!

有限会社昭和メタル